日本でLDKがどれくらい外に開かれているのだろうか?世の中すべての人が兄弟姉妹とはいかないが、せめて気楽に親しい人を呼んで食事くらいしているのか。ホームパーティといった、語らいのための集いが習慣化されているか。答えはNO。それはさきほど見てきた通りである。さて日本人が家に人を招きたがらないのは、ひとえに住宅事情のせいだとされてきたし、わたしもそう思っていた。しかし、ほんとうだろうか?持ち屋一戸当たりの床面積を外国と比較すると、つぎのような結果になる。
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アメリカ(九三年)は一五八平方メートル、それに対して日本(九三年)は一二二平方メートルとなっている。たしかに狭いような気がする。だがドイツ(八七年)の一一四平方メートルと比べるとほぼ同じだし、フランス(九二年)の一二一平方メートルよりも広い。もちろん測定方法が違い、海外の場合は一定の広さより狭い部屋は勘定に入れないということがあったりするので、実際はもう少し日本のほうが狭い勘定になる。しかし新築の場合、たとえばミサワホームの『GENIUS』シリーズでは平均で約一五〇平方メートルである。ヨーロッパの住宅に比べると、けっしてそれほど狭いわけではない。日本人が人を自宅に招くことに消極的なのは、住宅の狭さのせいではない。わたしには、ほかにはっきりとした理由が存在しているような気がする。