戦後日本の住宅政策は、「借家ファミリー」よりむしろ「持ち家ファミリー」を応援し、さらに景気対策として住宅の建設を奨励してきました。また金融制度においても、日本では長年にわたって住宅金融公庫が、持ち家支援のために長期固定型で低金利の住宅ローンを提供してきました。しかし過剰な金融緩和と税制優遇は、経済全体の安定性にも影響を及ぼすことが国際機関の最近の調査によってわかってきました。住宅ローンの金利控除と
金融制度と住宅バブル、そして世界金融危機... の続きを読む
大工は人にもよりますが、作業途中のまま他の作業に取り掛かることがよくあります。たとえば、サッシを取り付ける際、仕上げのことを考えて一部のサッシは仮止めにしておいて、サッシ枠を取り付けるときに全部のサッシ付けを完了させるといったようなことです。順調に進んでいる場合は大工の頭の中で段取りを組んでいるので問題はありませんが、ひとたび応援大工が来ると、このあたりの頭の中の段取りがくるってしまうことになりま
不都合続出よりも応援を断る... の続きを読む
本物の無垢材であっても、それぞれ持ち味、性格はすべて異なります。水に強い、火に強い、汚れに強い、ねじれに強い、反りに強い、伸縮に強い等、無垢材ならではの様々な特徴があります。したがって、その使い方を誤りますと十分な強度、効果を発揮できません。その強度、効果を最大限に発揮すべく無垢材を適材適所で生かしつつ、価値ある家造りに建築会社は取り組んできました。しかも注文住宅の建築価格を抑えるために、山林買い
「買付・製材・供給」の一貫システムを確立している建... の続きを読む
管理組合は工事会社の選定にあたって、数社から工事見積りを受理したが、十分ではない資金にあわせて一番安い見積りを提示した会社に工事を発注した。ところが、工事完了後ほどなくして、工事前に漏水していた住戸の漏水が再発、さらには新たな漏水も発生するにいたっている。管理組合は施工会社に補修請求をおこなったものの、会社は事実上の倒産、それ以降の折衝が困難になった。私は工事実施五年後の状態を観察したが、外壁はい
十分な下地処理をしなかった... の続きを読む
土地の問題は、大きく2つあります。1つは削ったところは地盤が丈夫ですが、盛ったところは弱いということ。盛った部分が多い区画は十分な期間をかけて養生をするとか、地山に到達するまで深く基礎杭を打つとかしなければ家が傾いてしまう危険性があります。また、擁壁や排水路の工事も重要で、これが不十分だと最悪の場合は崩壊の危険もあります。宅地造成法という法律で基準が定められ、また自治体の条例でも基準が定められてい
納得できるかどうかを慎重に判断することが大事... の続きを読む
玄関の上り観の所には、手すりを付けるとよい。人は、靴を履いたり脱いだりするとき、ふらつくことが多い。また、靴べらを使って靴を履くときは、片方の手で手すりを握りたいものである。玄関の土間からホールへ上がる枢近くの壁などに手を付いて体を支えたくなる。壁の汚れ防止のためにも、手すりは必要である。写真Bは、手すりに加えて、靴を履くときに腰を下ろす台を備えた玄関である。これは、建築主の提案で作った。よく考え
安全なものにすることが、何よりも大切... の続きを読む
住まいに求めるものは、やすらぎや休息の場でしかないという男の認識が、今や家族全員で無条件に共有できる常識ではなくなりつつあるのです。最近の事例で、夫は著述業、妻は小学校の先生という夫婦の設計では、吹き抜けのある大きなリビング/ダイニングという共有空間を、2人の書斎コーナーとして位置づけました。ダイニング横の長いカウンターは妻の書斎、リビングルームには吹き抜けの天井いっぱいまでの本棚を作り、その下の
住まいに求めるものは?... の続きを読む
テレビ、ゲーム、パソコン、携帯電話などもちろん、時には冷蔵庫まで付いた部屋は、住宅内住宅といってもよいほどです。自室に入ったままリビングルームに姿を現さないため、何をやっているか気配も窺えず完全に密室化した子ども部屋で、子どもは容易に、親の知らない子どもになりかねません。ビデオテープが積まれた、幼女連続誘拐殺人事件の犯人・宮崎勣の部屋の写真は、状況証拠が揃っているのに、うちの息子に限って犯人ではな
子ども部屋が殺人事件の準備室に!?... の続きを読む
住宅メーカーを訪れての打ち合わせは、深夜にまでおよびました。それまでそのメーカー一途に夢を膨らませ、何度も打ち合わせを重ねてきたにもかかわらず、プラン作成の段階で膨らんだ夢を萎ませざるをえなくなったのです。「限られた予算なのだから、あきらめるしかないんだわ……」そう自分に言い聞かせ、覚悟したつもりでも、どこか釈然としない思いをなかなかぬぐい去ることができません。そんな私たちの煮え切らない態度に、メ
住宅メーカーを訪れての打ち合わせ... の続きを読む
6か月間、学んだことはすべてふいにし、きっぱりと飲食店経営をあきらめた。私は、不動産業者から手付金の返還を受けると、その日のうちにその当時の就職斡旋情報雑誌を手にし、働きながら学べる会社を探すことにした。すると、結構、不動産業者の数は多く、かなり高給な広告が載っていた。ただ、私としては「丁稚」のように学び、そのうち自分で事業を起こそうと考えていたから、中堅・大手の企業では具合が悪い。もっとも、その
不動産業者の数は多い... の続きを読む