住まいに求めるものは?

2011.09.30

住まいに求めるものは、やすらぎや休息の場でしかないという男の認識が、今や家族全員で無条件に共有できる常識ではなくなりつつあるのです。最近の事例で、夫は著述業、妻は小学校の先生という夫婦の設計では、吹き抜けのある大きなリビング/ダイニングという共有空間を、2人の書斎コーナーとして位置づけました。ダイニング横の長いカウンターは妻の書斎、リビングルームには吹き抜けの天井いっぱいまでの本棚を作り、その下のカウンターを夫の書斎とし、食事をするときは妻の書斎の領域で食べ、テレビを見ながらの団欒は夫の書斎の領域で過ごします。結果として、今までの規範にとらわれない、2人だけの共有空間ができました。住まい作りにあたって、やすらぎや団欒といった、家族が家族らしく集い語らう場と、自己表現や自己実現に向けての場というように、2つの性格の異なる領域を同じ家の中でどう結びつけ、その家族にふさわしい生活動線を作っていくかが、大切なポイントになりそうです。

[参考情報]
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