PC版は大量生産向きの建材

2011.10.21

もし、あなたが買おうとしているマンションの壁や床、階段に、PC版(プレーキャストコンクリート)が使われているとしたら、将来、音で悩まされることになります。PC版というのは工場で造られたコンクリート版のことで、強度としては十分ですが非常に振動しやすいため、床に使用すれば上階の音が下階へ伝わりやすくなります。壁に使用した場合も同様です。版と版の継ぎ目にはモルタルを詰めますが、どうしてもそこが脆くなり、隣戸の音が洩れて聞こえてきます。

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また、PC版はよく弾むので、階段などでも結構音が響き、昨今のようにプライバシーが重視される住宅などでの採用は不向きと思われます。そもそもPC版は、昭和30年代後半に日本住宅公団(現・日本住宅都市整備公団)が共同住宅を〈安く短期間に大量に〉建設するため、海外の技術を取り入れて民間と協同で開発したものです。当時の公団住宅は、耐震性と耐火性能に主眼を置き、あくまでも賃貸用として建設されたので、あまり上下階、隣戸間の音などは考慮されませんでした。しかし今は、〈質を問わず、大量生産〉という時代ではありません。分譲マンションの価格を考えても、PC版を使用するのは疑問が残ります。この点、重要なポイントです。





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